2010年09月07日
パラグアイ戦で見えた日本代表の課題
結論から言えば“まあまあ”面白い試合だった。
特に「岡田ジャパン」の試合があまりにも面白くなかったため、今回のパラグアイ戦は面白く見えた。
サンタクルスやバリオスなど、ワールドカップに出場した選手を多く含む“ベストメンバー”と言っても過言ではないメンバーで来日してくれたパラグアイにまずは感謝!
結果は1-0で日本の勝利。試合の経過についてはご存知だと思うので、ここでは日本の“戦術”をクローズアップしたい。
日本のフォーメーションは憲剛と細貝をボランチに置いた4-2-3-1。憲剛がゲームメイクをし、細貝がバイタルエリアをカバーするカタチ。バランスはまずまず良さそうなコンビだ。
「ワールドカップ時の4-1-4-1より攻撃的」とテレビでは言っていたがそれは違う。そもそも4-1-4-1は4-2-3-1の派生型のフォーメーションで、本来はプレスが利きやすく、ショートカウンターに適したカタチ。今回のワールドカップでは韓国が積極的(時間帯に応じて)に採用していた。よって4-1-4-1は守備的、4-2-3-1は攻撃的というのは“全く”の間違い。守備的か、攻撃的か、は最終ラインの高さによって決まる。ボールを取る場所が自陣深くであれば“守備的”であり、相手陣地内でボールを奪取しようとしているのであれば“攻撃的”ということになる。
この日の日本の守備ラインはワールドカップ時よりも明らかに高かった。よって「岡田ジャパン」よりも「ヒロミジャパン」の方が攻撃的、ということだ。
注目の攻撃陣はワントップに“セリエA4年目を迎えた”森本貴幸。トップ下に本田圭祐、左に香川真司、右に松井大輔という布陣。
注目は香川のポジショニング。香川も本田と同じく“トップ下”を本職とする選手のため、サイドに張らず、内側に絞ることが予想された。案の定、香川は左サイドを放棄し、再三中央へ進出。“トップ下”付近でのプレーは良かっただけに、サイドでの起用には不満が残る。香川が中に入る(本田が開けば問題ないが…)ことで左サイドが手薄になり、そこを再三再四突かれた。もはや“ワールドクラス級”のサイドバックになりつつある長友のお陰でその“穴”が目立つことはなかったが、何回か、バイタルをカバーしなければならないはずの細貝が左サイドに引っ張り出され、手薄になったバイタルエリアへの侵入を何回か許し、決定的なチャンスをつくられていた。
右サイドに入った松井は“まずまず”体調が良さそう。ワールドカップ同様にドリブルで仕掛けたが、ポジションが低いため、効果的なプレーは少なかった。もっと高い位置で張っても良かったと思うが、4年後は33歳。今後は“ぜひとも”若手を起用して欲しいポジションになる。
トップ下の本田は“相変わらず”強引なプレーが目立った。“トップ下”とするとスピードとアジリティに乏しく、決定機を作り出すことは皆無だった。
そして森本。久しぶりに見たが“びっくり”した。ほとんど成長していない!トラップは足につかないし、一対一の勝負でも勝てない。スピードも足りない。15歳でJリーグデビューした“怪物”だが、自分のプレースタイル(どこで、どうやって点を取るか)を再度確認し、“はめ技”を習得する必要がある。
まずはインテリジェンスに溢れ、スピードのある香川を“トップ下”で使うべき。ドリブル突破ばかりが注目されているが、簡単にボールを預け、ゴール前に侵入する動きにも焦点をあてれば、彼がこのポジションの適任者だと思う。
強引さとシュート力が魅力の本田は右サイドで起用してはどうだろう。視野が確保できるため、彼のパス・シュートが充分活かされると思う。さらにキープ力があり“タメ”がつくれるため、右サイドバックの内田篤人が“再び”輝くかもしれない。
左サイドにはガンバの宇佐美貴史(もしくは若手のFW)を使って欲しい。ワールドユースで見たラウールばりの“お洒落な”シュート(惜しくもポストだったと思う)が脳裏に焼きついているため、彼の名前を出したが、後ろに長友が控えているこのポジションには積極的に若手を起用して、ドンドン“勝負”させて欲しい。ここでしっかり勝負し、活躍した選手がワントップを務めるということにしたらどうだろう。
ワントップには左サイドで相手サイドバックとの勝負に勝った選手が務める。このポジションは“多少”強引でも一人でシュートに持ち込める力が欲しい。
ザッケローニが得意とする3-4-3も、本来は4-2-3-1から派生すべきフォーメーション。センターバックの1枚がアンカーに入り、“3”のサイドの2枚が“1”の横まで上がって張り出す。“逆3角形”っぽい陣形になれば、高い位置でプレスがかかり、ピッチを広く使える“超攻撃的布陣”となる。ACミランの監督時に採用した3トップは「ワントップ・ツーシャドー」のカタチ。ウイングはいない。陣形は中盤のみが張り出す“菱形”になる。当然、高い位置でのプレスはかかりにくい。
ACミランでセリエAを優勝してから10年以上が経過した今、彼がどんな“陣形”を創り出すのか?
「ザックジャパン」が活動を始める10月以降に注目である。

観客動員数世界一の「ボルシア・ドルトムント」で“トップ下”を務める香川真司。彼の点を取る動きにも注目だ。
特に「岡田ジャパン」の試合があまりにも面白くなかったため、今回のパラグアイ戦は面白く見えた。
サンタクルスやバリオスなど、ワールドカップに出場した選手を多く含む“ベストメンバー”と言っても過言ではないメンバーで来日してくれたパラグアイにまずは感謝!
結果は1-0で日本の勝利。試合の経過についてはご存知だと思うので、ここでは日本の“戦術”をクローズアップしたい。
日本のフォーメーションは憲剛と細貝をボランチに置いた4-2-3-1。憲剛がゲームメイクをし、細貝がバイタルエリアをカバーするカタチ。バランスはまずまず良さそうなコンビだ。
「ワールドカップ時の4-1-4-1より攻撃的」とテレビでは言っていたがそれは違う。そもそも4-1-4-1は4-2-3-1の派生型のフォーメーションで、本来はプレスが利きやすく、ショートカウンターに適したカタチ。今回のワールドカップでは韓国が積極的(時間帯に応じて)に採用していた。よって4-1-4-1は守備的、4-2-3-1は攻撃的というのは“全く”の間違い。守備的か、攻撃的か、は最終ラインの高さによって決まる。ボールを取る場所が自陣深くであれば“守備的”であり、相手陣地内でボールを奪取しようとしているのであれば“攻撃的”ということになる。
この日の日本の守備ラインはワールドカップ時よりも明らかに高かった。よって「岡田ジャパン」よりも「ヒロミジャパン」の方が攻撃的、ということだ。
注目の攻撃陣はワントップに“セリエA4年目を迎えた”森本貴幸。トップ下に本田圭祐、左に香川真司、右に松井大輔という布陣。
注目は香川のポジショニング。香川も本田と同じく“トップ下”を本職とする選手のため、サイドに張らず、内側に絞ることが予想された。案の定、香川は左サイドを放棄し、再三中央へ進出。“トップ下”付近でのプレーは良かっただけに、サイドでの起用には不満が残る。香川が中に入る(本田が開けば問題ないが…)ことで左サイドが手薄になり、そこを再三再四突かれた。もはや“ワールドクラス級”のサイドバックになりつつある長友のお陰でその“穴”が目立つことはなかったが、何回か、バイタルをカバーしなければならないはずの細貝が左サイドに引っ張り出され、手薄になったバイタルエリアへの侵入を何回か許し、決定的なチャンスをつくられていた。
右サイドに入った松井は“まずまず”体調が良さそう。ワールドカップ同様にドリブルで仕掛けたが、ポジションが低いため、効果的なプレーは少なかった。もっと高い位置で張っても良かったと思うが、4年後は33歳。今後は“ぜひとも”若手を起用して欲しいポジションになる。
トップ下の本田は“相変わらず”強引なプレーが目立った。“トップ下”とするとスピードとアジリティに乏しく、決定機を作り出すことは皆無だった。
そして森本。久しぶりに見たが“びっくり”した。ほとんど成長していない!トラップは足につかないし、一対一の勝負でも勝てない。スピードも足りない。15歳でJリーグデビューした“怪物”だが、自分のプレースタイル(どこで、どうやって点を取るか)を再度確認し、“はめ技”を習得する必要がある。
まずはインテリジェンスに溢れ、スピードのある香川を“トップ下”で使うべき。ドリブル突破ばかりが注目されているが、簡単にボールを預け、ゴール前に侵入する動きにも焦点をあてれば、彼がこのポジションの適任者だと思う。
強引さとシュート力が魅力の本田は右サイドで起用してはどうだろう。視野が確保できるため、彼のパス・シュートが充分活かされると思う。さらにキープ力があり“タメ”がつくれるため、右サイドバックの内田篤人が“再び”輝くかもしれない。
左サイドにはガンバの宇佐美貴史(もしくは若手のFW)を使って欲しい。ワールドユースで見たラウールばりの“お洒落な”シュート(惜しくもポストだったと思う)が脳裏に焼きついているため、彼の名前を出したが、後ろに長友が控えているこのポジションには積極的に若手を起用して、ドンドン“勝負”させて欲しい。ここでしっかり勝負し、活躍した選手がワントップを務めるということにしたらどうだろう。
ワントップには左サイドで相手サイドバックとの勝負に勝った選手が務める。このポジションは“多少”強引でも一人でシュートに持ち込める力が欲しい。
ザッケローニが得意とする3-4-3も、本来は4-2-3-1から派生すべきフォーメーション。センターバックの1枚がアンカーに入り、“3”のサイドの2枚が“1”の横まで上がって張り出す。“逆3角形”っぽい陣形になれば、高い位置でプレスがかかり、ピッチを広く使える“超攻撃的布陣”となる。ACミランの監督時に採用した3トップは「ワントップ・ツーシャドー」のカタチ。ウイングはいない。陣形は中盤のみが張り出す“菱形”になる。当然、高い位置でのプレスはかかりにくい。
ACミランでセリエAを優勝してから10年以上が経過した今、彼がどんな“陣形”を創り出すのか?
「ザックジャパン」が活動を始める10月以降に注目である。

観客動員数世界一の「ボルシア・ドルトムント」で“トップ下”を務める香川真司。彼の点を取る動きにも注目だ。
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