長いフライトを経て、ウズベキスタンの首都タシケントに到着。
しかし、なかなか空港から出られない…。
というのも、入国審査に異様に時間が掛かっている…。
ウズベキスタンは旧ソ連。
この9月で独立して丸20年のようだが、空港をはじめとする施設はソ連時代のまま。
審査形態もソ連時代のままらしい。
ひとり一人、厳重に審査を受けなくてはいけないため、時間が掛かる。
審査官についても急ぐ素振りは全くない。

狭いスペースにギュウギュウ詰め…。
やっと入国審査を抜けたと思えば、今度は荷物がなかなか出てこない…。
レーンに流れている荷物も極わずか…。
空港の外に出るのに1時間半以上掛かった…。

タフでならすモリモリもお疲れの表情…。
記念にと空港を撮影していると、遠くから声が聞こえた。
誰かが日本語で叫んでいる。
それも、明らかにコッチに向かって叫んでいる。
「現地ガイド!?」
そう思い近づくと、
「この国は空港などの撮影は禁止だよ。データ消さないと拘束されるよ」
我々のガイドではなく、違うグループを待っていた現地在住の日本人ガイドだった。
聞けば、ソ連時代のなごりが至る所に残されており、公共施設はほとんどが撮影禁止だという。
さらにウズベキスタンは“厳格”なイスラム教の国であるために非常に厳しいと言う。
確かに周りを見渡すと、“これでもか”というほど警官がいる。
「マジっすか!?」
空港の全景を収めた画像は消去した。
この頃、他のツアー客と合流。
キャリアウーマンの40代の女性と、定年を過ぎたご年配の男性の二人。
まあ、そんなもん。
4人で空港に迎えに着ているはずの現地ガイドを探すが全く見つからない。

お迎えの人たちは空港敷地内に入れないらしく、敷地の外で待機していた。
しょうがなく敷地から出ることに。
程なくして、現地ガイドと合流。
無事にホテルへと着いた。
ガイドによると、空港は写真撮影しても大丈夫だという。
ひとつだけ注意して欲しいのが「地下鉄」。地下鉄だけは撮影禁止だという。
後でわかったのだが、数年前までは空港を撮影することは禁止だれていたらしい。
午後11時過ぎ。
やっとホテルに到着。

凄くキレイなホテルだった。モリモリも大満足!
滞在予定はこの日を入れて3日間。
明後日にはウズベキスタンを発たなければならない。
時間がない!
まずは呑まなくては!
店を探すためにロビーに降りると、現地ガイドがいた。
どこかに店がないか聞くことにした。
「この辺にバーない!?」
「そこの角を曲がった所あるんですが12時で終わりです。条例で12時までしかやっていません」
「…」
結局ホテルのバーで呑むことにした。

この呑み会には現地ガイドも同席。
ガイドの名はバティス。ついこの間まで筑波大学に留学していたエリート。外交官を目指しているらしい。バレーボールに打ち込んでいた190cmを超える大柄の好青年。我々は愛着を込めて、アルゼンチンの名FWと同じ“バティ”と呼ぶことにした。
イスラム教徒である彼はアルコールを一切口にしない。それでも我々に付き合ってくれた。
ウズベキスタンのビールは“赤ラベル”と“緑ラベル”の2種類があっり、アルコール濃度が違う。
我々はアルコール濃度の高い“赤ラベル”を注文。※上の写真を見るとラベルが“緑”…。逆かな…。
このバーは24時間開いているらしい。
それを聞いたモリモリは、
「朝食の時間まで呑もうよ!」
気持ちはわかる。
が、呑めば呑むほど“モノモライ”が腫れていく…。
深夜3時頃、床についた。
このホテルにはNHKクルーも宿泊。
隣のテーブルでスタッフが談笑していた。
解説をするであろう長谷川健太も同席していた。
挨拶をすると、丁寧に受け答えしてくれた。
明日はみんなで市内観光をする予定になっている。
つづく