目前に迫ったワールドカップブラジル大会。
我らが日本代表は果たして決勝まで辿り着けるのか。
勝手にシミュレーションしてみたい。
日本が勝ち上がる条件として以下を挙げてみた。
①とにかく暑いこと
個々数試合見ての感想だが、日本は後半に強い。
相手チームが足が止まる時間帯に得点を奪うことが多い。
要するに“スタミナ”がある。
そのスタミナを最大限活かすためには、“暑さ”が必要。
暑ければ暑いほど、日本のスタミナが活き、“ジャイアントキリング”を起こす可能性が増す。
②欧州国との対戦
昨年のコンフェデ杯や親善試合を見る限り、日本は南米のチームに弱い。
弱いというか脆い。
南米の選手は日本の選手に比べ、圧倒的に足腰が強い。
強いという表現が正しいのかは分からないが、南米独特の荒々しさについていけない印象がある。
一方で、ヨーロッパの選手のスマートさ、というか戦術的なサッカーとは相性がいい。
欧州で活躍、もしくは在籍していた選手が半数以上の14名にのぼることも理由のひとつと考えられるが、
南米よりも欧州の方がやりやすい。
さらに言うと、ヨーロッパの選手は暑さに弱い印象がある。
あくまで印象だが、日本が勝ち上がるためには、そんな些細な“印象”にすがる他ない。
日本が決勝トーナメントに進出した場合、会場となるのは以下のふたつ。
1位で抜けた場合は「リオデジャネイロ」。
リオの6月の平均気温は22.5℃、湿度77.6%。
2位で抜けた場合に会場となるのは「レシフェ」。
レシフェの6月の平均気温は24.5℃、湿度85%。
ここは2位で抜けることがひとつの条件となる。
もうひとつの条件。
欧州国と対戦することだ。
日本のいるグループCが対戦するのはグループD。
グループDの顔触れは、南米王者ウルグアイ、北中米のコスタリカ、そして欧州のイタリアとイングランドとなる。
このグループDは半分が欧州国。さらにともにワールドカップ優勝国。
間違いなくどちらかは決勝トーナメントに進出する。
イタリアかイングランドが1位で抜けることが条件となる。
ここでは前評判の高いイタリアを1位とする。
攻撃的サッカーを掲げる新生イタリアだが、そのスタイルはいまいちバランスが悪いように見える。
サイドの枚数が足りていない印象だ。
サイドバックがウイングの役割も果たさなくてはならないようなサッカーなので、サイドバックの消耗が激しい。
さらに、攻撃の軸となるピルロは世界屈指のミドルパスの名手。
前線のバロテッリは裏へ走るシーンは増えるため、これまた消耗が激しい。
決勝トーナメントの会場は暑いレシフェ。
後半途中からイタリアはバテバテだ。
延長で日本が勝つ!
準々決勝の会場となるのは「サルバドール」。
サルバドールの6月の平均気温は24.3℃、平均湿度は82%とこれまた日本に有利な“高温多湿”。
対戦相手となりそうなのはグループBの1位抜け、現世界王者のスペインだ。
ポゼッションを志向する日本とはいえ、“本家”ポゼッションのスペインでは分が悪いと言わざるを得ない。
分は悪いが、スペインは欧州。一応、条件を満たしている。
スペインの魅力はなんといっても世界一のパスサッカー。
水をやや多めに含んだピッチの上を小気味よくボールが回る。
だが、やや多めではなく、たっぷりと、水たまりができそうなほど水を含んだピッチの上ではどうだろう。
ぬかるみに足を取られ、見る見るスタミナが消耗されていく。
サルバドールは会場となっている12の街の中で最も雨が多い街。
6月の平均降水日数はなんと23日。
ほとんど“雨”だ。
試合終盤、チームの心臓である“34歳”のシャビの足が止まり、スペインの中盤が機能しなくなる。
日本がスペイン中盤のパスミスをかっさらい、ショートカウンターから大久保が勝ち越しゴール。
日本が準々決勝へと駒を進めた!
準決勝の会場は「サンパウロ」。
サンパウロの6月の平均気温は16.5℃、平均湿度は75%。
遂にここできた。
“暑くない”…。
日本の躍進もここまでか…。
対戦相手は、グループGを2位で勝ち上がり、決勝トーナメント1回戦でベルギーを、準々決勝で、メッシとの“バロンドール対決”を制したクリスチアーノ・ロナウド率いるポルトガル。
だがポルトガルは、エースのクリロナがアルゼンチン戦でカードを受け準決勝は出場停止。クラブでライバルとなるバルセロナのマスチェラーノの執拗なマークに対する報復行為により受けたモノだった…。
クリロナがいようがいまいがポルトガルは世界屈指の強豪国。
明らかに日本は劣勢。強烈なサイドアタックの前に日本のサイドバックは消耗を強いられる。
が、先に足が止まったのは押していたポルトガルだった。
確かにサンパウロの日本人街から応援団が大挙し、スタジアムは完全に“日本のホーム”と化していた。
だが、そんなことが理由ではない。後半半ば過ぎ、ポルトガルは明らかに足が止まった。
すると遂に均衡が破れる。
ペナルティーエリアに侵入した香川に対し、ペペが背後から強引なタックル。
これが香川の足に入り倒れる。
「PK!」
これを本田が決め、日本が先制。
ポルトガルにもはや追いつく体力は残っていなかった。
ポルトガルは今大会で最も“平均年齢”が高いチームだった。
高温多湿のブラジルに来て試合を行うのはこれで6試合目。
もはやエネルギーは切れていた…。
日本が決勝進出!!
おお!
なんか決勝まで行けそうな気がしてきたゾ!!
みんなでワールドカップを楽しもう!!