新しい“何か”を見つける日!

明日、トヨタスタジアムにて、ワールドカップ2014アジア予選3次予選の最終戦が行われる。
C組に属する日本は、対戦するウズベキスタンとともに、最終予選進出を決めている。

A組はイラクとヨルダンが、D組ではオーストラリアが、E組はイランが最終予選進出を決めているが、韓国やサウジアラビアといったワールドカップ経験国は、いまだ最終予選進出が決まっていない。
この時点で決まっていないということは、3次予選の最終戦となる明日の試合の結果いかんでは“予選敗退”もありえる。
そう考えれば、日本代表は“順調”に最終予選進出を決めたといえよう。

日本は最終予選進出を決めたとはいえ、現在C組の2位。明日のウズベキスタン戦に勝てば、“無事”首位通過となる。実際、監督であるザッケローニも「首位通過が目標」と記者会見で話していたようだ。

しかしながら本当に“首位通過”が目標なのだろうか。

最終予選は3次予選の結果は全く加味されない。
1位通過であろうが、2位通過であろうが、最終予選の組み合わせに影響が出るわけではない。
最終予選でシードされるのは、FIFAランキング上位チーム。
実は、明日の試合は体のいい“練習試合”なのだ。

にも関わらず、“海外組”を大量に召集した。
それには理由がある。
2012年2月29日は、世界的に“代表戦デー”になっているからだ。

ヨーロッパには世界中から優秀な選手が集まっている。
給料を貰っているのは所属チームになるのだが、サッカー選手の場合“代表”にも呼ばれたい。
同じヨーロッパの選手ならまだしも、南米やアジアの選手になると、一旦チームを離れ自国に戻り、その週末に所属チームの試合を行う、というのはあまりにも“酷”だ。
所属チームからしても、試合があるにも関わらず、主力選手を代表戦にために自国に戻し、チームの戦力がダウンしてしまうことは“絶対”に避けたい。なぜならば給料を払っているのは“所属チーム”だからだ。本音は「代表には言って欲しくない」だ。
そんな訳で、2月29日は世界中の代表戦のカレンダーを“統一”しよう、ということで設けられた“貴重”な日なのだ。こんな日は年間で12日しかない。

以上を踏まえれば、明日のウズベキスタン戦の目的は“発見”に尽きる。

まずは“新戦力”の発掘。
今回は“宮市亮”が召集されている。
宮市は縦に速い“ウイング”。
現在の日本代表にはいないタイプ。
途中出場で“流れ”を変える働きを期待されているようだ。
代表では同じポジションに香川がいるが、当然競い合うことはない。
タイプが全く違う。
試したいのは、途中で香川がトップ下に入る際に宮市がサイドで出場することだろう。
宮市がサイドをえぐり、ハーフナーがニアに走り込むことで相手DFを引き付け、空いたスペースに香川が飛び込む…なんてシーンを観て見たい。
ジョーカー的な働きが期待される。

次にはバックアップメンバーの充実。
DFに目が行きがちだが、実際の問題はMF、遠藤と長谷部がやっているセンターMFのポジションが問題だ。攻守のバランスが良く、戦術眼に優れた選手が実は少ない。今回のメンバーで真新しいのは増田誓志。細貝と柏木も選ばれているが、定着とは言いがたい。そもそも活躍した印象がほとんどない。チームの“心臓”となるポジションなだけに、充実させておきたい。

対応力も気になる。
最終予選から本戦に向けて、さまざまな戦い方を身に着ける必要がある。
アウエーでのウズベキスタンの戦いを観る限り、ガチガチに引きまくる訳ではなく、自陣にブロックを敷き、ボールを奪うと、シンプルに縦に速く、キッチリとサイドバックの“裏”を付いて攻撃している印象があった。
バルセロナのサッカーばかりが賞賛されている昨今のサッカー界だが、現実的にはウズベキスタンのようなサッカーをやるチーム、特に代表では多い。
サイド攻撃を“売り”にしている日本代表からすると、実にやりがいのある相手と言えよう。

いずれにしても、明日の戦いこそ“新しい事”に取り組まなければ何の意味もない。

結果ではなく、“新しい何か”を発見する日。
こんな試合で新しい“スター”が生まれる。
それは宮市か、ハーフナーか、それとも他の誰か…。

明日はそんな日だと思う。

新しい“何か”を見つける日!


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