いよいよ日韓戦!
親善試合とはいえ、韓国との試合は負けられない気持ちになる。
「静岡ダービー」や「埼玉ダービー」、「東京ダービー」などJリーグにもダービーと呼ばれるカードがあるが“無理やり感”は否めない。同じ都道府県にあるから、という理由でダービーと呼んでいるだけで、対立の構図が描きにくい。要するに、そこまで相手のことが嫌いじゃないのだ。
日韓戦はそうではない!
韓国は日本に占領された経験がある。近年の韓国経済の成長も、日本を目標にさまざまな政策・企業努力が行われてきた結果だ。ワールドカップなどで開催地を訪れると実感するのだが、韓国サポーターは“原則”、日本サポーターを嫌っている。南アフリカのワールドカップでも何人かの韓国サポーターと遭遇し、コミュニケーションはとったが、好意的ともとれるその言動は“常に”上から目線。明らかに日本のことを見下していた。
間違いなく、韓国は日本を敵対視(ライバル視?)している。
人間の心情として、相手が憎悪を抱いているのであれば、同じ感情を持つのは当然のこと。
韓国は絶対負けてはいけない相手、となる。
そう考えると、日韓戦は、日本にとって“唯一”のダービーマッチになる!
親善試合とはいえ、負けられない。
ザッケローニさんのチームコンセプトは“バランス”。
基本システムは4-2-3-1のゾーン。
①中から外へのプレス
②縦に速く
が前回(アルゼンチン戦)の試合前の選手のコメントから読み取れたコンセプト。
今回は
③サイドの数的優位
④前線の守備(コース切り)
⑤最終ラインを高く
⑥1対1で負けるな
というコメントが載っていた。
韓国は韓国の監督の話によると
基本システムは3-4-3で、マイボール時には最終ラインのセンターがボランチの位置まで上がる2-3-2-3(2-3-4-1)というカタチになるらしい。最終ラインのセンターには展開力も求められる。
3トップのサイドはウイングではなくシャドーストライカー。ワントップがボールサイドに流れ起点となり、空いたスペースにシャドーストライカーが飛び込んでくるカタチのようだ。
強いて言えば、今のアヤックススタイルか。アヤックスはツートップの一角“スアレス”がボールサイドに流れ起点となる。時に縦へ突破しウイングの役割を果たし、時に中に切れ込みシュートを打つ。サイド攻撃を志向するアヤックスが“ツートップ”を採用しているのは、一人二役をこなせるスアレスがいるからだ。サイドからの分厚い攻撃が代名詞となった感のある韓国代表は“さらなる高み”を目指して新システムを導入したようだ。機能すれば面白い。
しかしこのシステムの問題点は前線の消耗が激しいことだ。効率的ではない。実際アヤックスも後半に入ると“ガクン”と運動量が落ちていた。
ボルトン(イングランド)で活躍するイ・チョンヨンは「完成すれば漫画のようなサッカーになる」と言っていたが、漫画は疲れない。※結局は“得意”の4-1-4-1になっているような気もするが…
フォーメーションを紙に落としてみると、日本が攻めるべきポイントが見えてきた。韓国がコメント通り、ウイングではなく2シャドーであれば、韓国のサイドの人数が足りない。ワイドに開く中盤だけだ。
となると日本の攻めるポイントはそこだ。サイドバックと“3”のサイド(松井と香川?)の連携で③数的優位をつくり攻め込めるかが見所のひとつとなる。
韓国のワントップがサイドに流れるのであれば、当然サイドバック(内田と長友?)の裏のスペースに流れてくる。サイドバックがオーバーラップした背後のスペースをどう消すか、くらいは決めておきたい。スペースを消すこと同様、パスを出させないことも重要だ。日本の前線(前田?)が韓国の最終ラインにチェックに行き、④縦パスを入れさせないようにしたい。縦パスは攻撃にリズムを生み出す。パスを出させるなら横だ。
韓国のツーシャドーは少し引いた位置から飛び込んでくるようだ。二列目からの飛び出しとなるとオフサイドはとりづらいが、バランスを重視するなら、⑤最終ラインはもう少し押し上げたいと思うのは当然だ。高すぎても良くはないが、マイボール時、相手が横(もしくはバック)パスを出した時には、きっちりとラインを上げて行きたい。“縦はコンパクト、横はワイド”が世界のトレンドだ。
⑥1対1で負けないようにする、のは当たり前だ。11対11(フィールドは10対10)でやるスポーツである限り、1対1での敗戦は、“即”数的優位をつくられることを意味する。指揮官が「1対1で負けるな」と“あえて”言う時は、ほとんどが“気持ちを前面に出せ”ということ。韓国相手に気持ちで負けていたら“100%”勝ち目はない!
アルゼンチンに快勝し、順調な船出となった“ザックジャパン”。
韓国戦が今後への試金石となる。
結果はもちろんだが、ポジティブな内容のあるサッカーを観せて欲しい。
アルゼンチンよりも組織的な韓国相手に日本のサイドが機能すれば、日本代表が向かっている方向は正しい。
今こそ思う。
韓国が隣国でよかった、と。
親善試合で“本気”で戦ってくれる相手はそうはいない。
今宵は“ダービー”を楽しもうではないか!

ザックとなにやら話をする本田。今度いつ話せるかわからないから、今のうちにたくさん話しといてネ♪
※追記
友人が監督を務めるフットサルチーム「福田本町FC」がバウムカップで県大会優勝!
東海大会に進出することになりました!!(おめでとう♪)
メチャクチャ強かったのね…
練習試合申し込まなくてよかったです…