“チキン”監督vs.不相応な“強者”監督

ホントに不安になる…。

サッカー日本代表の話だ。

8月と9月に行われた親善試合は、全くと言っていいほど“見どころ”のない試合だった…。

問題は明らか。

監督が“序列”を重視しすぎるのだ。

例えば、現在最大のネックとなっているセンターバック問題。

ザッケローニの序列1番は「今野」で、2番目が「吉田麻也」。
ここは逆転した感があるが、これまではそう。
3番目は「栗原」で、よほどのことがない限り、センターバックはこの3人(うち2人が出場)で回してきた。

それが今回は、序列1番の「今野」と3番の「栗原」が出場停止。

吉田のパートナーを誰にするのかが焦点のひとつとなった。

序列でいくと4番目に位置するのが「伊野波」。
親善試合で吉田と組んでスタメン出場したものの、全く守備が安定せず前半のみで交代。
後半から出場したのが、序列5番目となる「水本」。これまた不安定な守備でチームを混乱に陥れた。

不安に感じたザッケローニが追加招集したのが、序列6番目の「槙野」。

ず~と変わっていないこの序列…。

ヨーロッパの、特にイタリア人監督が重視する“この”序列は一体いつ変わるのだろうか…。

今回の追加招集は、どう考えてもオリンピックで吉田とコンビを組み、安定した守備を魅せた「鈴木」だとばっかり思っていた。
それが「槙野」…。
槙野の特徴は、最終ラインから飛び出す攻撃力。
オプションとしては“なし”とは言わない。
だが、今回の問題は「守備をいかいに安定させるか」だ。

「どうかしてる」としか思えない…。

中盤の2枚も安定感を欠いている。
「長谷部」と「遠藤」だ。

長谷部は繋ぎの場面でミスが目立ったし、遠藤についてはワールドカップの時には34歳になる。しかも怪我や病気が多い。ベストで挑める可能性は低い。
なのにこの2人にこだわる。

なぜ?

「どうかしてる」としか思えない…。

さらに「香川」…。
以前から言っているように、香川は(現時点では)サイドの適正が極めて低い。
ファン投票で8月のチーム(マンチェスターユニテッド)MVPに選ばれた香川のチームでのポジションは“トップ下”。
トップ下、特に“ワントップ下”であれば、香川は明らかにワールドクラスの選手。

親善試合を観てもわかるように、ザッケローニのトップ下の序列2番目は「中村憲剛」。
香川ではない。

「本田圭祐」のチームである現日本代表だが、本田のユーティリティー性は極めて高い。
トップ下しかできない香川に対し、本田はどこポジションであろうが存在感を発し、決定的な仕事をやってのける。
本田のトップ下に異論は全くないが、香川を効果的に使うためのオプションがあってしかりだ。

ほとんど試そうとしないザッケローニ…。

「どうかしてる」としか思えない…。


そもそもなぜこれほどまでに“序列”を重視するのか…。
これが日本の最終形なのか…。
これが日本のサッカーの限界なのか…。

ザッケローニ就任で、みんなが期待したサッカーはこんなモノではないはず。

「日本のサッカーはコレです!」

今後の日本サッカーの指針となるサッカーをつくりあげてくれることを期待したのだ。

今日も観られるであろう、ザッケローニの“チキン”采配。
結果のみを求められるイタリアでしか監督をしてないことがザッケローニの弱点なのかもしれない…。


今日のW杯アジア最終予選のイラク戦…。
内容的にはあまり期待できない…。
本番なので“結果”さえでればいいのが…。

ただ、イラク監督のジーコは“相変わらず”の強者発言を連発…。
ブラジル以外はすべての国が“弱者”のサッカー界…。
ブラジル以外は弱者の立場に立って、対策を練らなければ勝利はない。

プレーするのは間違いなく選手。
だが、イラクのワールドカップへの道程は、ジーコが監督である限り“極めて”難しそうだ…。


“チキン”監督vs.不相応な“強者”監督
将来を見据えず、目先の勝利にこだわる、イタリア人としてのメンタリティーをバリバリに備えたザッケローニ。そもそも“稀代の戦術家”の触れ込みで監督就任してなかったっけ?
ワールドカップ最終予選も折り返し地点に差し掛かったが、まだ一度も“稀代の戦術家”としての能力を発揮していないぞ!
“やはり”こんなモンか!どうせ今日も、選手のコンディションを無視した“序列”で選ばれたメンバーが並ぶんだろう!一度でいいから納得させてみろ!!


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