ワールドカップブラジル大会アジア最終予選。
昨日行われたイランとの一戦に日本は勝利し、日程を半分消化した所で“はやくも”勝ち点を10とした。
コンフェデ杯出場の関係で、他チームより1試合消化が早いものの、B組のダントツ1位。
2位はヨルダン。
日本にボロ負けしたものの、オーストラリアを破る金星を挙げ勝ち点4。
他の3チームは勝ち点2で並ぶ展開。
一方のA組は韓国が勝ち点7(3試合消化)で首位。
イラン、カタール、レバノンが勝ち点4で並び、最下位は“期待”のウズベキスタン。ウズベキスタンは未だ勝利がないが、実力のあるチームなだけに、まだまだ波乱がありそうだ。
さて、昨日のイラク戦について少し。
注目していた日本のスタメンは、予想通り“序列”を重視した構成だった。
香川が外れていると聞いた時には多少驚いたが、怪我でベンチ外ということだったので、“序列”のままだった。
そしてイラク。
なんと、スタメンを10人も変えてきたという。
しかも日本の中盤(遠藤、長谷部、本田)に対しては“マンマーク”!
ある意味“勝負”にきていた。
イラクの狙いは“後半勝負”!
試合開始から15分くらいまではこれが機能していた。
一応、イラク対策を講じていたであろう日本は面食らっただろうが、時間の経過とともに日本ペースとなっていった。
そして前半25分、日本が前田のゴールで先制する。
ゲームプランが狂ったイラクは、ほとんど何もできないまま試合終了。
日本の勝利で終わった。
この試合で気になったことがある。
ジーコだ。
前回のブログでも述べた通り、ジーコは典型的な“勝者”の監督。
自軍がベストのプレーをすれば勝利できると信じている監督であり、相手を徹底的に研究し弱点を突くようなことをしない監督だ。
スポーツには「名選手、名監督にあらず」という格言があるが、ジーコはまさにコレ。
日本代表の監督を務めていた時もそうだったが、練習は常に公開し、事前にスタメンを公表する。
とにかく“秘策”という類のモノを嫌う。嫌うというか、必要ないと思っている。
そんなジーコが率いるイラクが“秘策”を持ちだしてきた!
・スタメン10人とっかえ
・マンツーマンのディフェンス
まあ、こんなことしなくても、ボランチに強めのプレスを掛ければすぐにミスるし、ナナメにボールを入れれば最終ラインはすぐに混乱するのだが、“秘策”を持ちだしてきた。
「ピン!」ときた!
これはジーコの策ではない。
誰か参謀がいる、と。
調べたら出てきた!
奴が!
ジーコ兄弟の長兄“エドゥー”が!
ジーコのイラク代表監督就任に伴い、戦略コーチとしてアドバイザー的なコトをやっているらしい…。
この日の“秘策”は失敗に終わったが、間違いなくエドゥーの入れ知恵!
日本に対する戦略としては不適切だったことは言うまでもない。
待てよ…。
ジーコの“秘策”…。
ひょっとして、それはエドゥーか…。

マンチェスターユナイテッドの監督、ファーガソンが心配していた香川の日本代表合流。
心配していたのは“移動疲れの蓄積”だったが、もっとひどい“怪我”をさせて帰すことになるとは…。
例え、サイドが不適合であっても、この人がピッチにいないと面白さ半減するし…。