足をひっぱってるのは“誰”だ!?

本田圭祐のPKでオーストラリアと引き分け、
日本代表がブラジル行きを決めた。

まもなくワールドカップの前哨戦「コンフェデレーションズカップ」がはじまる。
日本はアジア王者として出場し、ブラジル、イタリア、そしてロンドン五輪金メダルのメキシコと対戦する。
どの試合も非常に楽しみなカードである。

一見、順調に見える日本代表だが、実に“不安”である。


ひとつめの要因は、なんといっても“代表監督”。

そもそもしっくりくる采配を観たことがないのだが、選手たちのおかげで結果が出ていただけに、なんとか隠せていた。
それがここにきて、不条理な采配、競争のない人選により、その無能さが浮き彫りになってきた感がある。

オーストラリア戦での失点シーン。
全く機能していない“3-4-3”にシフトチェンジした間際に失点…。
ディフェンスの基本は“ひとり残し”。
ワントップのケーヒルに対し、センターバックを3人配すればどこかで人が足りなくなる。
不運な失点ではあったが、手薄になった日本の右サイドを破られた結果の失点なので、これはもはや“不運”ではない。

先のブルガリア戦では、センターバックが3人並ぶ最終ラインに対し、「もっとワイドに!」と叫んでいたらしいが、サイドを務めた吉田と今野はそもそも“真ん中”の選手。
サイドに開けば開くほど、真ん中が不安になる。こうなると思いきってプレーできるはずがない。

4枚がフラットに並ぶ中盤構成も“おかしい”。
そもそも“3-4-3”というフォーメーションはトライアングルが作りやすいことが最大のメリットのはず。
中盤がフラットではトライアングルの数は“グッ”と激減する。
さらにセンターに二人が背後のスペースを気にするあまり、前線との距離が開き、ボールが繋がりにくくなる。

念のために言っておくが、“3-4-3”が悪いといっているのではない。
ザッケローニのやろうとしている“3-4-3”が変なのだ。

文句を言うだけでは申し訳ないので、自分が考える“3-4-3”を少し記する。

最終ラインの3枚は、
真ん中に吉田麻也、右に内田、左に槙野(?よくわからないけどサイドもできる選手)。
両サイドにサイドバック(もしくはそれ的)を置くことで、無理なくワイドに構えられる。

その前にアンカーとして今野。
従来のセンターバックが“縦”に並ぶイメージ。
右にはチームでサイドバックを務める長谷部。縦に強いのが特徴。
左はもちろん長友。
トップ下には本田圭祐。

3トップは誰でもいいが、左に香川、右には、頑張るから岡崎、センターFWは前田くらいしかいないが、柿谷(本来中盤だが…)みたいなテクニックのある選手を使い、オリジナル感を出してもいい。

まあとにかく、サイドにはサイドの選手を、さらにアンカーを置き、トップ下を配することが重要。


選手交代も上手くない。

選手交代は毎回毎回“序列”通り。
状況に応じての選手交代が全くない。

それもそのはず。
状況に応じた人選がなされていないからだ。

高さがあるハーフナーは終盤になった時のパワープレー要員として意味がある。
じゃあ、相手が前がかりになってきた時に投入すべきスピードに長けた選手は?
相手がブロックをつくって守備を固めた時、強引にそれをひきはがす強さに長けた選手は?

言いたいことは“特徴”で選手を選んでいないということ。
全ては“序列”。
これでは競争原理が働かないうえ、個性的なプレーなんて期待できっこない。

この人が監督になってから約3年。
果たして何かが変わっただろうか。

「日本をワールドカップに出場させた!」
と胸を張るかもしれないが、もはや日本はワールドカップに出場して“当たり前”の国。
誇る話ではない。


そんなワールドカップに出場して“当たり前”の国である日本だが、相変わらず報道が“幼稚”。
選手は大きく成長を遂げている中、マスコミは依然“ヨチヨチ歩き”のまま。
一向に成長しない。

何かの活字で目にしたのだが、松木氏の解説が好評だという。
理由は「一見さんでもわかりやすい」ということらしい。
野球の解説とも比較されており、打率などのデータ、試合展開、配球のセオリーなどを駆使した野球の解説はマニアックすぎて「わからない」という。

松木氏の“わかりやすい”コメントの例も挙げられていた。
「“ふわっ”と浮かしたシュート…」
もちろんループシュートのことだが、これでいいのだろうか。
一見さんがどれだけいるのかわからない。

ただこれだけは言える。
完全に個人的な感情だが、“超イラっとする!!”
バカにされてる感じがする。

野球に置き換えれば、ピッチャーの投じたカーブを「“ふわっ”としたボール…」と言っているのと同じ。

超イラつくのだ!!


サッカーにはチームごとの色があり、“何かが起こる”と思わせる瞬間がある。

スペインでいえば、シャビが前を向き速い縦パスを入れた時、
イタリアであれば、ピルロがミドルパスを放った時、
ブラジルならば、ボールを奪った瞬間に“ワー”と選手が走り出した時。

観ていて腰が浮きそうになる瞬間があるのだ。

それは日本にもある。

本田圭祐が敵に囲まれた中から“チョコン”とボールを出した時、
長友がトップスピードでボールを受けた時、
香川がカットインを始めた時…。

解説者は“そういった所”を注視するように促すべきではないか。
これこそが解説者の“唯一”の役割。
変に感情も入れてほしくないし、選手の善し悪しも“勝手”に決めないでほしい。

ほぼ毎日試合がある野球と違い、サッカーの試合は基本的に一週間に一度。
その間に終わった試合の話をしたり、次戦の展望などを“アーダコーダ”話すことが“我々”の楽しみなのだ。
サッカー感がもっとも上昇するはずのその時間を、“無能”な解説者が奪っている。

情報のみを与え、考えさせる。
これが解説者の仕事だ。

この手の解説こそが、日本にサッカー文化が根付かない最大の要因だ。

あんたたちが思っているほど、我々は“幼稚”ではない!


怖いことにワールドカップまであと1年となった。

南アフリカの時と何も変わらないまま3年が経過した。

今の日本は選手が引っ張っている。
逆にいえば他の全てが選手の“足をひっぱって”いる。

偏差値にすれば、
選手が60、
監督が50、
サポーターが55、
そしてマスコミが40…。

平均すれば、日本の偏差値は51.25…。

ワールドカップでの活躍は到底見込めない…。

選手はもちろんだが、サポーターも頑張っている。
世界中どこであろうと日の丸が振られている。
この1年でマスコミが変わるとは思えない…。

となればやれることはひとつしかない。

“監督交代”

残された時間は少ない…。
選手よりも偏差値が高い監督を連れてくるのが最善策なのだが…。





足をひっぱってるのは“誰”だ!?
「今こそミランへ!」
コンフェデの見どころは彼の活躍!

ビッククラブへいつ行くの?

「今でしょ!」


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